鹿児島事業部のBCP発動について
令和7年8月21日午前東シナ海で発生し、午後5時過ぎに隣市日置市に上陸した台風12号による豪雨は、21日午後から22時までの雨量が250ミリに達し、南さつま市は午後3時警戒レベル4の避難指示を発令しました。その頃 ケアハウスかせだとフレンドホーム前を流れる加世田川は氾濫寸前の状況で、下流域では床上・床下浸水家屋が50軒を超え、消防が住民の救助活動を行う被災状況でした。又200台近くの車両が浸水しました。8月22日対策本部となるケアハウスに6時30分に出勤し、現場の状況を確認して対策本部として一人で対応できることは、職員の安全な出勤方法の確保と注意喚起、各事業所の職員出勤状況と被災状況の把握を目的に災害対策本部管理者有村副局長から、22日6時38分BCP発動をしました。対策本部で各事業所からの報告を待ちながら待機。天気も小康状態となり出勤時間の8時30分が過ぎてから各事業所へ職員の出勤状況と被災状況を確認し、出勤状態も良好で被災状況についても大きな損害がないことが確認できたので、8時55分に有村副局長からBCPを解除しました。職員143名 ワウトーク未読が20数名、本部への連絡が特養開設準備室から外国人労働者を自宅待機としたとの報告のみでした。幸いにも大きな人的や施設設備の被害はありませんでした。本部としての機能をどのように構築するかが今後の課題であり、BCPの職員の習熟度に関しても今後の研修あり方が問題であることがはっきりしました。
現在も残暑厳しい状況の中で家屋の後片付けに追われている光景や崩壊した道路の復旧工事を目にするとき、被災しなくてよかったでは済まされないことを強く感じました。2時間17分のBCP発動でしたが実効性のあるBCPにするため多くのことを肌で感じました。
鹿児島対策本部 広報・情報班 上野信也